ジョバンニのソプラノ管の改良とSC

管の開発をしています。


何かの加減で、上のレの音が、いくら穴を広げても音程が上がらない現象に悩まされました。


ソプラノ管は、内容積が小さくなるので
、持ちやすさ指穴の押さえやすさを考えると、どうしても細長くなります。そうすると内側の形を細くしすぎて、気柱共鳴の割合が増え音がひっくり返ることもありました。そんな時は、それを押さえるような内側の形にします。
 上のレの音が上がらなくなるのは、もしかすると、気柱共鳴の要素が増え、指穴の大きさよりも、指穴の位置の関わりが大きくなるのかな、との仮説のもとに、製作中、レの指穴を、粘土でふさいで、左右にずらしてあけ直したりしましたが、状況は変わりませんでした。20210419_140429

 もしかすると、歌口を中心にした、左右の容積のアンバランスにあるんじゃないかと思い至りました。アルト管までは、内容積がある程度大きいので、そんなに問題にならないと思うのですが、ソプラノ管になると、くりぬいて作る場合、くりぬき量が80gからSC管にいたっては35gと、かきべらでほんの一かき、二かきの世界です。当然、気を付けていないと左右差も割合的に大きくなります。くりぬくときに、左右、別個に計りながら内容積がなるべく同じになるようにしていくと、先日作ったSG管は病気が直ったようです。
内容積のアンバランス説は正しいのでしょうか?どういう理屈なのか?
まだまだ謎ではあります。
昨年末から、今春にかけ、ソプラノ管の石膏型、たくさん作り直したなあ。内側の形が決まってきたら、内型も作っての製作に挑戦したいと思っています。20210419_141135